台湾・台東県(縣)ニュース

日本人にはあまり馴染みのない東台湾・台東縣。今、台東縣では地域活性化・地方創生を成功させ、確実に成果を挙げています。その台東縣の最新ニュースをお届けします。

台東県、持続可能な観光推進へ 30事業者に総額300万台湾ドル(約1500万円)の支援

持続可能な観光の推進と地域産業の低炭素化を目的に、台東縣政府は3月6日、「2026台東サステナブル観光産業支援(2026臺東永續觀光產業輔導)」選考説明会を開催した。

県内の宿泊・飲食など観光関連事業者30社を選定し、総額300万台湾ドルの補助金を交付する予定だ。台東縣縣長(知事)の饒慶鈴氏は、地域の力を結集し「台東スロートラベルブランド(臺東慢旅品牌)」の発展をさらに進めたいとの考えを示した。

饒縣長は、台東が掲げる「スローエコノミー(臺東慢經濟)」について、自然・文化・生活を再統合した体験型観光の形であり、環境への配慮、文化への敬意、産業の共存共栄を同時に実現する取り組みだと説明した。

昨年は、地元の宿泊施設20社、飲食店4社、ツアー事業者4社、文化クリエイティブ事業者1社、土産物事業者1社の計30事業者を支援。持続可能性の理念づくりから実践まで、持続可能認証取得の支援やカーボンフットプリント*1の調査・算定、環境配慮設備の導入、グリーンマーケティングなどを進め、90以上の持続可能な行動モデルを構築した。

さらに、台東スロートラベルをテーマにしたツアー11コースを昨年公開し、延べ5,000人以上が参加。

日帰りや1泊2日の旅行形態での平均消費額を基に試算すると、2,000万台湾ドル(約1億円)以上の観光消費効果を生み出したという。

観光旅遊處の卜敏正處長は、昨年は6事業者・10施設が国際的な持続可能観光認証「GTSグッドトラベル認証」の審査を通過したと説明。

「晋領号ホエールウォッチング」と「ブックフォレスト民宿」は銀級認証を取得し、台東の観光産業が国際水準の持続可能性を着実に高めていると強調した。

「2026台東サステナブル観光産業支援」計画の応募は即日開始され、締め切りは3月19日(木)午後11時59分。対象は台東県内の「食・宿泊・交通・買い物・レジャー」など観光関連事業者。計画では「シード型」と「積極型」の2種類の事業者を対象に補助を行い、国際認証取得に向けた支援も提供する。

採択された事業者には5万~18万台湾ドルの補助金が交付されるほか、専門家によるコンサルティング、持続可能な経営への転換支援、ブランドマーケティング、研修プログラムなどのサポートも受けられる。

*1 カーボンフットプリント(CFP)は、製品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル全体で排出される温室効果ガスをCO2に換算し、「見える化」する指標です。排出量が多い箇所を特定し、企業・消費者が削減行動へ繋げる目的で用いられます。

*カーボンフットプリント(CFP)の詳細

名称の由来: Carbon(炭素)のFootprint(足跡)、つまり製品のライフサイクルで排出された炭素の跡を意味します。

計算対象: 原材料の調達、生産、流通、使用、廃棄、リサイクルに至る全工程。

算定方法: 各工程での排出量をCO2相当量に換算・合計します。

*目的・効果:

見える化: 商品の環境負荷を定量的に把握。

削減対策: サプライチェーンの中でCO2排出が多い箇所を特定し、効率的に削減する。

環境選択: 消費者が低炭素製品を選びやすくする。

関連マーク: 算定・認証された製品には、CFPマークや「エコリーフ環境ラベル」などが表示されることがあります。

企業にとっては脱炭素への取り組みを示す指標となり、消費者にとってはエコフレンドリーな製品を選ぶ目安となります。

 

出典:台東最速報

写真:同上、自由時報

この記事は2026.03.06台東最速報発表の内容を日本語訳し活用したものです。

原文と相違がある場合は、公式サイトに掲載されている原文が優先されます。