冬場に入り、台湾で「バンレイシ(釈迦頭)」や「パイナップル釈迦(鳳梨釈迦:日本名アテモア)」のシーズンを迎えている。農業部(農林水産省)農糧署は、今年の生産量は不作だった昨年より47%多い2万7133トンに達する見込みだと発表した。

同署の統計によると、「バンレイシ(釈迦頭)」や「アテモヤ(鳳梨釈迦)」などは台東縣を中心に生産されている。全国の年間生産量は約3万6504トンだが、昨年は複数の台風の影響で果樹園が被害を受け、生産量は約1万8402トンに落ち込んだ。今年も台風11号の影響を受けたものの、農業従事者らの努力で予定通り出荷されたという。
農糧署は、「大目釈迦」と呼ばれる種類のバンレイシは果肉が柔らかくきめ細やかで、濃厚な甘さがあると紹介。
「鳳梨釈迦」と呼ばれるアテモヤは弾力のある果肉にパイナップルのような香りがあり、甘さの中にわずかに酸味があるとアピールした。


また生産者団体は加工工場や研究機関などと連携し、カットフルーツや冷凍果肉、炭酸飲料、酒など多様な加工品の開発に取り組んでいると強調。多角的な流通網の構築などを通じて国内の消費者が手軽にさまざまな形で味を楽しめるようにしている他、国際市場への進出を図り、高い付加価値と競争力を創出していると説明した。
一昨年の1月、台東縣縣長(知事)の饒慶鈴氏が自らシンガポールを訪れ、台東の「パイナップル釈迦(鳳梨釋迦)」をPRした。
初めて現地で試食したときの人達の感想は一言「もちっとして、きめ細かく、本当においしい。」であった。
当時、シンガポールのGiant(ジャイアント)スーパーに並ぶやいなや、売れ行きは非常に好調。
どれくらい好調だったかというと、シンガポール在住の童振源大使によれば、「もっと宣伝しようと思ったら、返ってきた答えが『もう全部売り切れました。』だった」ほどの売れ行き出会った。
翌年(2025年初め)、台東はシンガポールでのPRを行う事が出来なかった。理由は前述の如く、台湾国内での不作(台風被害)であった。
昨年4月、童振源大使はシンガポールの友人を連れて台東で観光PRを行い、その際、饒縣長に「今回は、先に予約させてもらえませんか?」と直接申し出た。
童振源大使が100箱、さらにシンガポールの友人が200箱を予約。
合計300箱のパイナップル釈迦が、ついに1月29日にシンガポールの代表處(大使館)に届いた。


パイナップル釈迦(鳳梨釋迦)は、一般的な釈迦とは異なり、
✔ 果肉がより柔らかく
✔ 食感がよりもちもち
✔ しかも、傷みにくい
そのため、空輸でシンガポールまで運んでも品質をしっかり保ち、産地に近い新鮮なおいしさを味う事が出来る。
1月31日、2月1日には、シンガポールの下記のお店で台東パイナップル釈迦(鳳梨釋迦)の試食会を開催する。
🔸 NTUC 試食実施店舗
1.Jurong Point
2.JEM
3.Nex Mall
4.VivoCity
5.Tampines Mall
6.Punggol Waterway Point
パイナップル釈迦(鳳梨釋迦)ギフトボックス販売店
1.Takashimaya
2.Paragon
3.Heartland Mall
4.Compass One
5.Suntec City
6.Great World City

その一方で、台東パイナップル釈迦(鳳梨釋迦)は関税の衝撃で輸出が大打撃を受けている。台東縣政府及び台東縣選出立法議員達は、農業部に「生産・販売調整バランス」対策の即時発動を要求している。
陳瑩立法議員によると、「台東のパイナップル釈迦は収穫期を迎えていますが、農家の表情は決して明るくありません。
昨年は台風被害による落果、そして今年は中国がパイナップル釈迦(鳳梨釋迦)に最大29%もの関税・付加価値税を課したことで輸出が停滞。
コストは産地へと転嫁され、買い取り価格は下落を続け、すでに生産コストぎりぎりの水準にまで追い込まれています。
これ以上価格を暴落させてはなりません。農民の努力と汗が、市場に飲み込まれてはならないのです。」と述べた。
台湾全体のパイナップル釈迦(鳳梨釋迦)の99%は台東産。
現在はまだ収穫初期で、これからの1か月が正念場となる。
一つ一つの果実は、台風被害の後、昼夜を問わず守り抜いてきた農民の結晶。
加工分野では、農糧署が事業者に対し果実の買い取りを指導し、カットフルーツ、冷凍果肉ダイス、果肉ピューレ、酒類などの多様な加工製品を製造している。
是非、日本人にも食べて欲しい。パイナップル釈迦(鳳梨釋迦)を一度食べると、もう病みつきになります。
パイナップル釈迦(鳳梨釋迦)のアイスクリームも絶品である。

その為には、まずは日本政府に果実としてのパイナップル釈迦(鳳梨釋迦)の輸入を認めて欲しい。
農薬まみれの中国産の農産物に対しては輸入規制が緩いのに、何故、日本よりも規制が厳しい台湾産の農産物の輸入を認めないのか記者には理解不能である。
(加工品:冷凍されたものや、ドライフルーツなどの加工された状態であれば、持ち込み可能な場合があります。ただし、空港の植物検疫カウンターでの検査は必要です。)
あれほどの数の日本の国会議員が台湾を訪問しているのだから、自国の観光ばかりを売り込むのではなく、もっと積極的に台湾の農産物の輸入を認める方向で進めて欲しいものである。
出典:台東縣政府、童振源大使、中央社
写真:同上
この記事は2026.01.29,30台東縣政府、童振源大使、中央社発表の内容を日本語訳し活用したものです。原文と相違がある場合は、公式サイトに掲載されている原文が優先されます。