台東縣の各原住民部落の料理は、単なる部族の味や母親の料理というだけではない。部族の物語、文化が組み込まれている。
台東縣政府は7年目を迎える、「台東部落グルメファッション(台東部落食尚)」を推進し、30以上の部落のお店や企業の発展を支援・指導してきた。
今年も、台南四葉國際餐飲集團(台南フォーリーフ国際ケータリンググループ)のSOL-Tainan餐廳團隊(SOL台南レストランチーム)と再び協力し、台東達興山號、髒孩子工作室、雲棧部落音樂餐廳、卡那歲工作坊、里漾餐廳、三個男人、卜拉米-喇晌小棧、LI.KA CAFE 力卡珈琲、少妮媱手工烘焙坊、日出禾作と交流・技術供与を行い、6つの新メニューを開発した。

台東娜路彎大酒店で行われた発表会では、新メニューとして、ローゼル入りのキビ酒スパークリングドリンク、熟成シイラのチーズタルト、海鮮と山菜をブレンドした黒湯火鍋、池上米を使った搖搖飯*1、などが登場。
最後は、初鹿の新鮮な牛乳、野生蜂蜜、そばムースのデザートで締めくくった。
参加者達は、料理を味わいながら、台東の山、海、広大な平原、そして部族の物語に思いを馳せた。






台東縣の饒慶鈴縣長(知事)は、「全国各地からお越しの皆様を、台東の田舎にあるトレンドレストランへお迎えいたします。体験型ワークショップなど、様々な体験をご用意しておりますので、心ゆくまでお食事と遊びを満喫してください!
提携テーマの宴会もご予約いただけますので、忘れられない食体験をお楽しみください。」と挨拶を行った。
台東縣政府では、Facebook上で、「台東部落食尚」を開設、また、「台東部落食尚官網」とうホームページを開設し、情報を発信している。
また、5年前からYouTube上でも動画を配信している。
当日の様子は地元ニュース番組でも報道された。
地域活性化を行う上で重要な事は、まず、地元民自身が地元を再認識する事。そして、進化可能な部分は進化させる事である。
活性化は即、変化となるのではなく、伝統、文化、歴史を大切に保ちつつ、如何に進化させるかと言う点である。進化したかと言って、それまでの伝統、文化、歴史を否定、削除するものではない。進化との共存である。
*1 「搖搖飯」(pinuljacengan)とは、パイワン(排灣)族の伝統的な料理で、小米(あわ)を粥のベースに、野菜、芋、紅藜などを加えて大鍋で煮込んだものです。調理過程で鍋底が焦げ付かないように木製のへらで絶えずかき混ぜることから「搖搖飯(揺すぶるご飯)」と呼ばれます。
≪特徴≫
素材: 主に小米をベースに、季節の野菜(龍葵、山茼蒿など)、地瓜(さつまいも)、芋頭(タロイモ)、紅藜などが使われます。
調理: 大鍋で煮込む「一鍋料理」です。
食文化: 家族が鍋を囲んで食べ、それぞれが自分の前にある部分から少しずつ食べ進めます。これは、排灣族の「各就各位、守本分」という社会規範や礼儀作法を表しています。
≪文化的意義≫
団欒の象徴: 家族の団欒や、共に食卓を囲むことの象徴として大切にされています。
文化の継承: 食材の供給から調理、食し方まで、排灣族の伝統的な文化や社会規範を伝える役割も担っています。
出典:台東縣政府、臺東縣政府原民處
写真:同上
この記事は2025.11.25台東縣政府(台東縣長饒慶鈴)、臺東縣政府原民處発表の内容を日本語訳し活用したものです。原文と相違がある場合は、公式サイトに掲載されている原文が優先されます。