台湾にも数多くの大型バイクの愛好家達がいる。
その中でも、「BIKERTOPIA騎士烏托邦」という団体は、単に、オートバイを乗って楽しむというだけでなく、ライダーならではの、ライフスタイル文化の創造を目指して結成された団体である。

独自の商品開発・販売や、イベントを開催し、その収益を福祉の推進に充てている。
彼らのイベントの中でも有名なのが「BIKERTOPIA」である。
今年の「BIKERTOPIA」は、10月16日から18日まで、花蓮県富里で開催される。これに先立ち、10月8日に台北で記者会見を開催。



排気量、ブランド、国境を越えた持続可能な活動を正式に開始することを発表。また、ハーレー(Harley-Davidson)ライダー達が共同で「牽引リハビリテーション機器」50台を寄贈。総額1,000万台湾ドル相当する。これらの機器は、花蓮の高齢者や僻地住民の医療の質向上のため、長期ケアやリハビリテーション医療に活用される。僻地に住む高齢者や住民に対しても公平な医療が受けられるようにするためである。

「BIKERTOPIA」のイベントは、毎年、花蓮県富里郷で盛大におこなわれており、台湾全国のライダー達が花蓮県富里郷に集結する。
今年のイベントは「SDGs持続可能な開発目標」に焦点を当て、農業、観光、公共福祉活動を融合させ、ライダー精神(騎士道精神)と地域を通じて、公平な医療、文化の共生、農村の持続可能性を促進し、ライダーが旅の途中で富里の清らかさと温かさを感じられるように、富里郷公所(役場)や住民達が一丸となっても協力する。





記者もバイク愛好家一人だが、ライダーにとって、大自然の中を走るのは本当に気持ちのいいモノである。
しかし、日本でよく見かけるのが、爆音を立てて、猛スピードで駆け抜けるライダーが多い。これでは、オートバイ=ライダーへの印象は悪くなるだけである。
法定速度を守り、安全運転に心掛け、そして、単に、走る事だけを楽しむのではなく、社会にも貢献する。それが、BIKERTOPIA 騎士烏托邦である。ライダーを騎士と位置づけ、騎士道精神を厳守する彼らの姿勢を是非、日本でも取り入れて欲しい。
花蓮県富里郷は花蓮県南端に位置し、人口は僅か1万人ほどの地域。主力産業は農業。高齢化も進み、場所によっては過疎化も進んでいる。
しかし、だからこそ、豊かな自然に恵まれており、その自然を使って様々なイベントを開催している。
BIKERTOPIAも毎年、富里郷で開催される。大型バイクが一同に結集するこのイベントには、県内外からも大勢の人々が富里郷にやって来る。また、富里郷までの道中、花蓮縣の様々な場所に立ち寄り、休憩、食事を彼らが行う事で、その地域にも大きな経済効果を生み出している。
日本にも大型バイクの団体は幾つもある。そういった団体との提携を行い、定例イベントの誘致を行うことも地域活性化、地方創生の一つではないだろうか。
出典:更生日報、BIKERTOPIA 騎士烏托邦 Facebook、
写真提供:同上
この記事は2025.10.13に上記出典元発表の内容を日本語訳し活用したものです。原文と相違がある場合は、公式サイトに掲載されている原文が優先されます。