台湾・台東県(縣)ニュース

日本人にはあまり馴染みのない東台湾・台東縣。今、台東縣では地域活性化・地方創生を成功させ、確実に成果を挙げています。その台東縣の最新ニュースをお届けします。

台東縣にデジタルノマドベース(Digital Nomad Base)がオープン

9月17日に、台東縣長濱(長浜)郷にLuma (魯瑪)デジタルノマドベース(Digital Nomad Base)がオープンした。



デジタルノマド(Digital Nomad)とは、IT技術を活用し、場所にとらわれずに働く「遊牧民ノマド)」のようなライフスタイルを送る人々のこと。場所の自由度が高く、柔軟なスケジュールで働ける一方で、自己管理や社会的信用の確保などが課題となる。

デジタルノマド・ベース(Digital Nomad Base)の役割としては、

① 情報共有の場:他のデジタルノマドと交流し、ビザ情報やおすすめの場所、仕事の機会などを共有。

② 作業環境の提供:カフェやコワーキングスペース、インターネット環境が整った宿泊施設などが、作業場所として機能。

③ 生活サポート:ビザの申請支援や現地の生活情報提供など、デジタルノマドが滞在をスムーズに行うためのサポートを提供。

④ コミュニティ形成:デジタルノマド同士がネットワークを築き、刺激やビジネスチャンスを得られるコミュニティの役割も担う。

というものである。

 

今年の4月11日に、国家発展委員会は台東県をデジタルノマド(Digital Nomad)を誘客するための実証事業実施拠点とすることを宣言した。

その背景には、台東縣の饒慶鈴縣長(知事)が、2021年からデジタルノマドの誘客に取り組んでいたことにある。現地への誘客とノマド体験を通じて、多くのノマドワーカーがリピーターとなって台東を訪れるようになった。
台東縣はまた、2023年に「TTNomad」というデジタルノマド支援プラットフォームを立ち上げている。4月現在で120人以上が登録。

地域の情報を提供したり、ノマドワーカーと地元の産業との交流を支援したりしている。

実証事業実施拠点に選ばれたことを受け、台東縣は台東大学台東キャンパスにデジタルノマド向けのサービス拠点を設置し、生活支援を行ったり、英語での問い合わせに応じるなどして、デジタルノマドに対しての支援環境づくりに努めていた。

この様な実証実験を経て、今回、東台湾(花蓮・台東)では初めてとなる

デジタルノマドベース(Digital Nomad Base)がオープンした。

 

「Luma Digital Nomad Base (Luma Base魯瑪數位遊牧基地)

」は、長濱郷農會(長浜農協)と雄本チーム(小本愛玉(管理担当)、雄本老屋(企画担当))との共同企画で誕生した。

Lumaは、アミ(阿美)語で「家」を意味する。我が家にいるようにリラックスした気分で仕事をして欲しいという願いが込められている。

 

「Luma Digital Nomad Base (Luma Base魯瑪數位遊牧基地)」では、単に、リモートワーク用のベースであったり、サテライトオフィス的なベースだけではなく、長浜における農業生産・販売システムの推進と農産物ブランド価値の形成のベースとしての役割も目指している。

そもそも、「Green Purchasing(グリーン購入)」をコンセプトとしている。
「Green Purchasing(グリーン購入)」とは、環境負荷をできるだけ少なくするために、製品やサービスを購入する際に、環境への影響を考慮し、環境に優しいものを優先して選ぶことで、東海岸特有のスローライフスタイルと包摂的な文化を融合させ、地元の農産物と文化を基盤としたライフスタイルプラットフォーム「Luma Base」の設立計画しに符合する。

Green Purchasingセンター、デジタルノマド拠点、旅行中継基地という多様な位置づけをもっており、地元農業の持続可能な発展に新たな勢いを吹き込んだ。

正に、台東縣の「スローライフエコノミー(慢經濟)」と農業バリューチェーンのアップグレードに新たな一章が開かれたことになる。




尚、台東縣の饒慶鈴縣長は、4月15日に、国家発展委員会の詹方冠副主任委員の立ち合いの下、日本のデジタルノマド官民推進協議会の西村賢会長(宮崎県日向市長)と協力覚書(MOU)を締結。デジタルノマドに関するプロジェクトを共同で推進し、マーケティング協力、ノウハウや人材の共有などを通して、台湾と日本でデジタルノマド人材が巡回するメカニズムを立ち上げることで一致している。

 

記者は、2010年から花蓮縣政府に対し、このDigital Nomad Baseについて何度も提案書を提出していたが、当時の縣長は中国からの観光客誘致にばかり熱心で、全く、聞く耳を持ってくれなかった。

今になって思えば、台東縣に対し、企画提案すべきだったと思う。

 

過疎化、高齢化、農業以外に産業が無いと嘆いている日本の地方も多いようだが、是非、参考にしてもらいたい事例である。

 

最後に、「Luma Digital Nomad Base (Luma Base魯瑪數位遊牧基地)」からのメッセージをお伝えしよう。

「リモートワークが可能な方は、ぜひ長濱を訪れてみませんか?デジタルノマドとしてリモートワークをしながら、長濱のローカル文化を満喫し、本当の自分を再発見してみませんか。

Long stay, slow work, deep connection!

來吧!我們等你~(来てね!待ってるよ〜)

 

❏ Luma Base魯瑪數位遊牧基地

開館時間|10:00-17:00(水曜日~日曜日)

住所|臺東縣長濱鄉長濱村長濱27號

料金|90元(約440円)/時間(含デスク、Wi-Fi、コーヒー、デザート)

 

 

出典:更生日報、Luma Base 魯瑪數位遊牧基地、

写真提供:同上(撮影者:廖章甫)

この記事は2025.09.17更生日報《臺東長濱「Luma Base魯瑪數位遊牧基地」開幕》とFacebook≪Luma Base 魯瑪數位遊牧基地≫を日本語訳し活用したものです。原文と相違がある場合は、公式サイトに掲載されている原文が優先されます。